serversman@vpsでキャッシュの使用量が0と表示される件について

serversman@vpsでfreeコマンドでメモリの使用量を確かめようとすると、キャッシュの使用量が0と表示されます。

> free -m
             total       used       free     shared    buffers     cached
Mem:          1024        234        789          0          0          0
-/+ buffers/cache:        234        789
Swap:            0          0          0

(ちなみにOSはCentOSです。serversman@vpsではDebianUbuntuが使えるますが、それらのOSでも同じ現象が発生するかどうかは分かりません。)

メモリを節約するために、キャッシュを行わないようLinuxカーネルのパラメータを変えているのかと考えましたが、もし本当にキャッシュが行われないならば、ファイルを読み込む度にディスクアクセスが発生するので、遅すぎて使い物にならないはずです。
(それともディスク自体も仮想化されているので問題ないのか)

本当にキャッシュが行われていないのかどうかを確かめるために、こちらのエントリで紹介されているプログラムをserversman@vps上で実行してみました。

> ./fincore_min /bin/tcsh 
pagesize: 4096
filesize: 341068
page num: 84
in memory pages: 0
> cat /bin/tcsh > /dev/null 
> ./fincore_min /bin/tcsh 
pagesize: 4096
filesize: 341068
page num: 84
in memory pages: 84

最初は/bin/tcshの内容はメモリに全く載っていませんが、catコマンドでファイルの内容を読み込んだあとは、全てメモリ上に乗っていることが分かります。
つまり、freeコマンドではキャッシュとして使用しているメモリの量が0と表示されるだけで、実際にはキャッシュが効いているということが分かります。

ちなみに、/proc/sys/vm/drop_cachesに書き込みを行ってキャッシュを解放しようとすると、エラーが発生してしまいました。
serversman@vpsではカーネルのパラメータの変更が制限されているようです。

su
echo 1 > /proc/sys/vm/drop_caches
bash: echo: write error: 許可されていない操作です